愛する人





30年余り生きてますもの。色恋の1つや2つ、当然あります。
実った恋、実らぬ恋と様々ある様に、そのカタチも様々、好きになった経緯も様々。


今、戀子がハッキリと「愛している」と云える相手、一路(いちろ)。
お付き合いをしている真っ只中だから、そう云える訳ではなくてね。
戀子の今迄のどの人にも感じられなかった「愛する」という気持ちを、
体いっぱいに染み込ませてくれたのが、一路でありました。


以前、日記でも書いた通り、戀子と一路はいわゆる『出逢い系』で知り合いました。
数ヶ月のやり取りの後に一路と初めて逢って、それから程無くしてお付き合いが始まりました。
地味なスタートでありました。


それ迄の恋愛の始まりを例えて云うなら、ドーンと派手に上がる打ち上げ花火。
そうね、スターマイン級だったけれど。
一路との始まりは線香花火。
パチパチ・・と、静かに音をたてて、ひっそりと淡い光を放つ。


いつだってオーバーヒート気味の戀子の気持ちが、一路とは始まりからずっとフラットのまま。
盛り上がりがないのです。
「この人の事、特に好きな訳ではないのかな・・」
始まったばかりの頃、そんな風に思う事もしばしば。
友達に命名された『さぐり愛』そのものでありました。


けれど、時間が経つに連れて思うのは、自分の内側で燃える静かな淡い炎の中に、
確かにある熱の存在。
激しく燃え上がる事はないけれど、いつ迄も絶える事無く燃え続ける炎。


一路が戀子に与え続けてくれる愛情も、また同じ。
表から見ただけでは判らないけれど、しっかりと戀子を抱き留めてくれているその腕の強さは、
どんなに雄弁に語られる言葉よりも、本物でありました。
この人と何があっても歩いていこうと思える、そんな相手でありました。


愛する人の存在は、月並みな言葉だけれど、戀子を強くさせてくれました。
甘えるだけが望みなら、もっとずっと甘い言葉を吐いてくれる人もいたけれど。
ただそれだけで中身が伴わないのだから、その言葉も全て上滑りするだけで、
滑らかそうに見えた表面も、裏を返せば滑らかどころか、温かさの微塵も無い。
本当に本当に愛しているからこそ、云わなければならない時もあれば、やらなければならない時もある。
突き落とさなければならない時もある。


優しさがどこにあるのか。
愛する人は、愛を持って教えてくれました。
なので戀子も全力で、彼を愛します。
甘っちょろい戯言と夢物語、耳に心地良いだけのピロートークはもう要らないので、
どこぞに捨てておきましょう。






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