遥か向こうに位置する地平線を目を細めながら見詰めていると、
いつしか地上と空の境がじんわりと色付き、そこに確かに見て取れる暁の存在。
濃い橙の光に全ての生命の力を感じて、
芯にまで突き刺さりそうな程に冷たい空気に身を晒しながら、
その力の源を、誰よりも貪欲に受けようとする。


あんなに悩ませている日々のあれこれも、
あの光を全身に浴びてしまったら、全て無力だ。


紺碧の空が、ゆっくりと目覚めて。
1日の始まりを痛いほどに感じて。
また歩いていける幸せと、
また歩かなければならない過酷さと。
橙の光の中で、色んな人の想いが複雑に交差していく。


全て見透かされている様な恥ずかしさから逃げる様に、
暁に突き動かされる様にして、無我夢中で動き続ける毎日。


今日もまた、太古の昔より繰り返されて来た様に、
嫌になるほど真っ直ぐな暁が昇る。







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