愛しているといってくれ





・・というドラマがありましたが。
今でこそ、漸く『人並み』と思える恋愛をしている戀子でありますが。
好きになる事、好かれる事、それなりにあれど、こと・好かれる方に関して云えば、
どれもこれも不毛でしかありませんでした。
カタチ云々ではないのですよ。不倫だって何だって、その人にとっての『1番』ならいいじゃない。
一時の愛でもいいじゃない。


戀子はいつだって1番にはなれませんでした。
誰かの代わりでしかなかったのでした。


よくある話。
『奴』は職場の友達の彼氏でありました。
当時の職場であった店に初めて来て、彼女に紹介されたその日から、暇を見つけては来る様になって。
その内、彼女が居ない時に来る事が多くなって。
そんなある日。
「戀子サン、相談にのって欲しい事があるんだけど・・」。
大事な友達の彼氏という存在は、戀子にとって男に非ず。
食事をしながら話を聞こうと、仕事が終わってから車に乗り込み。
そして走る事、数時間。
あれよ、あれよと云う間に、人影どころか車すら行き違わない、どこぞの山奥へ。
蓋を開けてみれば、相談にのるどころか、戀子の上に乗りたいという話でありました。


ふざけんな。甘く見てんな。軽く見てんな。誰が友達の彼氏とヤるか。
つーか、戀子の上に乗ろうなんざ、100年早いわ。戀子を押し倒すだけの勇気すらないくせに。


そんな、似たり寄ったりの話がツラツラと。
戀子のある時期迄の色恋なんて、そんなものでしかありませんでした。


これが例えば。
「彼女と別れて戀子と付き合いたい」と云うのであれば、それはそれ。
これが例えば。
「妻より先に知り合っていたら・・」と、使い古された常套手段を使われたとしても、不倫の恋も恋は恋。


単に肉欲を満たす為の道具であって欲しいなら、そう云えばいいじゃないの。
何も想っていないのに、「好きだ」なんて軽々しく云わないで。
戀子は、戀子を本当に愛してくれる人にただ、「好きだ」って云われたかっただけ。
ただ、それだけだったのに。
こんなにも人は居るというのに、ただ『それだけ』の、何と難しい事か。


いつだってココロは、愛して欲しいと渇望しておりました。
誰かにそっと云って欲しかった。
誰でもいい訳じゃないのだけれど。
誰もが見てはくれなかったのだけれど。






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