美味しく入れるために
〜日本茶篇〜




入れ方のコツ

煎茶(せんちゃ):最も多く飲まれているお茶です。4月末〜5月の初摘みの緑茶(一番茶) が、味も香りも良くて美味しいですよ。

    <深蒸し以外>
  1. 沸騰した湯を、急須と湯呑に注いで温める。

  2. 急須に茶葉を入れる。1人分は茶さじに山盛り1杯。

  3. 2に湯を入れる。1人分につき150cc程注ぎ、40〜50秒蒸らす。

  4. 湯呑の湯を捨て、お茶を入れる。

    <深蒸しの場合>
 茶葉と湯の量は上記と同じ。ただし深蒸しの方が抽出の時間が早い為、蒸らしは上記の半分で。

普通の煎茶と深蒸し煎茶とでは、美味しく入った時の湯の色味が違うので注意!
深蒸しの場合は、普通の煎茶よりも緑色が濃くて濁った感じになります。
どんな煎茶でも2煎目からは高い温度の湯で入れて、蒸らし時間を短めにしましょう。
煎茶は熱い湯(80℃以上)で入れると香りが良くスッキリした味に、少し冷ました湯
(70℃前後)で入れるとまろやかな味になります。
2つ以上の碗に入れ分ける場合は、お茶の濃さが均一になる様に、一気に1杯分注がないで、
それぞれの碗に少しずつ注ぎましょう。


ほうじ茶・番茶:番茶は煎茶用の茶葉を摘んだ後に残る大きな葉や茎、あるいは製造過程で除かれた茶葉や茎で作ります。
         煎茶の様な甘味は無いものの、サッパリとしていて値段もお手頃です。
         ほうじ茶は番茶を高温で煎ったもので、香ばしい味わいが特徴です。
         茶葉の種類や煎り具合によって味わいは変わるものの、良質なものは茶葉の色にもむらはありません。
         また、カフェインやタンニンが少ないので刺激がなく、あっさりとしているので油っこい食事にも合い、
         子供やお年寄りにもオススメです。

  1. 沸騰した湯を、急須と湯呑に注いで温める。

  2. 急須に茶葉を入れる。茶葉はほうじ茶も番茶も1人分約3gが目安。ほうじ茶ならティースプーンで山盛り2杯、番茶なら山盛り1杯半位。2人分なら倍の量より、やや少なめに。

  3. 2に熱湯を入れる。1人分につき150cc程注ぎ、30秒蒸らす。ぬるいお湯では香りが出ません。

  4. 湯呑の湯を捨て、お茶を注いで水色を確かめる。薄い様であればもう少し蒸らす。

ほうじ茶、番茶などは、沸騰した湯で入れるのが基本です。
特に『香りが命』のほうじ茶や玄米茶(番茶や煎茶に炒った玄米を加えたもの)は、
熱湯を一気に注いで香りを出します。
蒸らし時間は30秒程でOKです。手早く入れるのがポイントになります。
2つ以上の碗に入れ分ける場合は、お茶の濃さが均一になる様に、一気に1杯分注がないで、
それぞれの碗に少しずつ注ぎましょう。


玉露(ぎょくろ):作るのに手間がかかり、煎茶と違って年に1度しか摘む事が出来ないので、値段が高くなります。
         また、玉露の生産地は宇治(京都)、八女(やめ・福岡)、岡部(静岡)などに限られ、日本茶の全生産量の1%にも満たないのです。

  1. 沸騰した湯を、湯冷ましに1人分につき40cc程注ぐ。急須と湯呑にも注いで温める。

  2. 湯冷ましを両手で持ち、心地良く感じられる温度(約40℃)湯が冷めたのを確認する。

  3. 急須の湯を捨てて茶葉を入れる。茶葉はティースプーン山盛り1杯(約3g)、2人分なら山盛り2杯弱(約5g)位。

  4. 湯冷ましの湯を3に入れる。蓋をして1分半〜2分蒸らし、湯呑に注いで水色を確かめる。薄い様であればもう少し蒸らす。

  5. 湯呑の湯を捨て、お茶を注いで水色を確かめる。薄い様であればもう少し蒸らす。

玉露特有の甘味や旨みを引き出すポイントは、40℃前後の湯の温度。
湯冷ましを手に持って、心地良く感じる温度がコレ。
水色が薄くても濃厚な味わいの玉露は、少量を少しずつ味わうものです。
2つ以上の碗に入れ分ける場合は、お茶の濃さが均一になる様に、一気に1杯分注がないで、
それぞれの碗に少しずつ注ぎましょう。




抹茶(まっちゃ):抹茶の茶葉は玉露同様、日光を遮った環境で、手間をかけて育てられます。
          そうして育てられた茶葉の若葉を摘んで蒸し、揉まずに乾燥させて茎や葉軸を除き、石臼で挽いて粉末にしたものです。
    <薄茶(うすちゃ)の点て方>
  1. 抹茶碗に湯を注いで温め。その湯を茶筅(ちゃせん)で軽くかき混ぜて茶筅も温める。湯を捨て、抹茶碗の内側を拭く。

  2. 茶杓(ちゃしゃく)で2杓(約2g)程の抹茶を茶杓に入れる。抹茶はあらかじめ、茶こしで振るっておくとダマになりにくい。

  3. 2に熱湯を70cc程注ぐ。

  4. 左手で抹茶碗をしっかりと押さえ、茶筅を手前と向こうとに小刻みに動かして抹茶を溶かす。

  5. 全体に泡立ったら、最後に『の』の字を書く様にして一混ぜし、中央から茶筅を立てながら引き上げる。

抹茶の点て方(たてかた)には『濃茶(こいちゃ)』と『薄茶(うすちゃ)』とがあります。
家庭で気軽に頂くには、薄茶が良いでしょう。
抹茶は他のお茶よりも酸化し易いので、保存は缶ごと密閉出来る袋などに入れ、冷凍庫に入れましょう。









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