シンデレラ





ガラスの靴を履いたシンデレラは、王子様と幸せに暮らしました。


あのシンデレラの様に。
ただ一生懸命、信じて待って頑張れば、いつかは王子様がシンデレラを迎えに来るかと云えば、
決してそんな事はなく。
どんなに無様に、どんなに毎日、どんなに祈っていたとしても、
実を結ばない事があるのは当然の事。
それが本来の姿である事は、誰もが云わずもがな、知っている事でありましょう。


ガラスの靴をお城に置いて来たシンデレラは、
王子様が国中を探し回っていた間、一体何をしていたのか。
あの日の舞踏会を夢見がちに想うだけで、日常を送っていただけなのか。
身分の差があり、思う様に動けないという事を差し引いたとしても、
ただただ夢を見て、ぼんやりとしていただけにしか思えない。


童話の中で、めでたしめでたしで終わったシンデレラストーリーは、
そこから始まる新たなストーリーを語らない。
何もせず、待っているだけで夢を手に入れたシンデレラの、
その後の幸せはあったのか。
『掴んだ幸せを手放さない』という強い想いはあったのか。


祈るだけで幸せを掴んだシンデレラよりも、
祈りながら必死に動いている現実の女性の方が、遥かに美しくて素敵。
恋い慕う王子様が目の前に現れなくとも、別の何かが彼女達の中で生まれるでしょう。
その逞しさを、シンデレラは知っているのか。


・・現実、そんなに甘くはない。







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